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ハードディスクドライブ(HDD)の仕組みと構造を詳しく解説。HDDの仕組みが理解できる。

ハードディスクドライブ(HDD)の仕組みと構造を詳しく解説。HDDの仕組みが理解できる。

今や家庭に必須の家電アイテムとなったDVD-HDDレコーダ。高機能化・多機能化に伴い、その内部はまさにビットストリーム競技会の様相を呈している。

HDDの急激な進化を起こしたHDDの仕組み

DVD-HDDレコーダが普及するにつれて、人々のAVライフは、「見たい番組を選んで録る」から「とりあえず録って、選んで残す」スタンスへと変わった。この大きな変化の陰には、DVD-HDDレコーダの急激な進化がある。テレビ番組をHDDに録画した後にDVDに記録するというコンセプトを打ち出した製品が初めて登場したのは、2000年12月のことだった。この画期的な製品は、HDD、DVDドライブ、テレビチューナと、いわゆる「ありもの」の技術を組み合わせた存在でありながら、AVマニアを中心に支持を集めた。 その後「電子番組ガイド」(EPG)と連動した予約機能が搭載されるなど、使い勝手が飛躍的に向上していったことで一般ユーザーの間にも急激に浸透。歩調を合わせるようにHDDも大容量化・低価格化が急速に進んだことで一気にブレークした。今や上位機種では400GB、600GBという大容量のHDDを搭載した製品も珍しくなくなった。こうした進化によって、2004年にはDVD-HDDレコーダの生産台数はVHSデッキ最盛期のそれを追い抜くまでになったのである。 もちろん進化の流れはとどまることなく、さらなる高機能化が続いている。例えば、キーワードを設定するだけで好みの番組を自動録画してくれたり、「DVDにダビングした」「見ないで消去した」などユーザーの日常的な使用方法から好みを類推して自動録画してくれたりなどの、知能化が進んでいる。いわばエージェントとして、気の利いたお手伝いさんのような機能を発揮してくれるのだ。サッカーワールドカップの開催も間近だが、興味ある試合だけを選んで自動録画することなど、お手のものなのである。

高速記録・高速読み出しができるHDDの仕組み

かつてのVHSデッキの時代が「録って見る」だけだったのに対し、DVD-HDDレコーダが主役となった今は、その使われ方は実に多彩である。まさに動画データが高速で走り回る、「ビットストリーム競技会」そのものだ。 現在の録画機能は、HDDの特性を活かして、表と裏、つまり同時放映中の二つの番組を同時に録画する機能も搭載されている。最近よく耳にする「追っかけ再生」「タイムシフト再生」などと呼ばれる機能は、テレビ番組の録画中に既に録画された部分を再生する機能である。番組中に中座しても、一時停止して、用事が終わった後に続きを見ることも可能だ。録画と再生を同時に行うわけで、これも高速なランダムアクセスが行えるHDDの特性を活かした機能といえる。こうして興味のある番組はどんどんHDDに取り溜めしていき、残しておきたい番組だけDVDにダビングするということになるが、これも“いかに速くダビングできるか”という倍速競争が進み、今では32倍速ダビングが主流となっている。

高速化により生じるノイズ問題はHDDの仕組み上どう防ぐか?

映像の入出力部についても、DV端子(ビデオカメラ映像のインタフェイス)、HDMI(ハイビジョンデジタル映像・音声出入力インタフェイス)、などの間を駆け抜ける、多くのビットストリーム競技会が同時進行している。さらにLANを使ったホームネットワーク機能を搭載した機種も登場しており、PCと連携しての番組予約や編集を行ったり、HDDに録画した番組をLANによって家庭内で共有したりといった使い方も可能になってきた。まさにDVD-HDDレコーダのホームサーバー化である。DVD-HDDレコーダ内部や外部にわたって、このように大量のデータが高速に、同時に、各方向に、まるでトップアスリートたちのように疾走しまくっているのである。  

こうした、ダビング速度の高速化や2番組同時録画、外部インタフェイスとのデータのやりとりは、データ処理の量と速度の増大につながっていく。これらの処理を担うのが「映像処理エンジン」と呼ばれるLSIなのだが、高速化が進めば進むほど、ノイズの問題が悩みの種となってくるのだ。  TDKは、このノイズ対策に不可欠の電子部品を提供。高速化により周波数が高くなるノイズを効果的に低減できる3端子貫通コンデンサや、静電気など瞬間的な高電圧(サージ)から回路を守るバリスタでは、高速化対応の低容量バリスタを開発するなど、DVD-HDDレコーダの高機能化・多機能化に貢献している。ノイズの壁を克服しなければ記録は破れない。TDKのソリューションは、ビットストリーム競技会での新記録の誕生を支えるコーチやトレーニングスタッフのような存在と言えるかもしれない。

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